歯周病治療の進め方
歯周病は、日本人が歯を失う最大の原因です。
痛みや自覚症状がほとんど出ない場合も多く、そのせいで気付くのが遅れ、受診した時はすでに歯周病が進行している事があります。
STEP 1 歯ぐきの検査をします(1回目)
歯周ポケットの深さ、骨の吸収度、歯の動揺、歯ぐきからの出血の有無の診察をします。
STEP 2 歯にこびりついた歯石や着色を取り除きます。
歯磨き指導と合わせてまず歯ぐきの上の歯石(縁上歯石)、プラーク、その他の沈着物の除去をします。
歯ぐきの状態を見ながら行いますので、基本的に2回に分けて行っていきます。
STEP 3 歯ぐきの検査をします(2回目)
歯ぐきの改善を見る事と、歯ぐきより下の歯石(縁下歯石)の確認をするために2回目の検査をしていきます。歯ぐきより下に歯石があると、歯ぐきが炎症を起こし出血します。
そのためには、歯ぐきの深い所についている歯石を除去しなくてはいけません。
STEP 4 歯ぐきの奥までおそうじします
ポケットが深く、最初の歯石取りでは取りきれない歯石や、炎症を起こした組織(肉芽)を取り除きます。歯ぐきより下の歯石を除去し、ツルツルにする事で、その部分に汚れが付きにくくなる様にします。
深い部分の歯石を取る場合は、麻酔を使用する事もあります。麻酔をして行う際は左右上下、前歯上下のブロックに分けて、4~6回の回数をかけて行っていきます。
STEP 5 メインテナンス
歯周病は自覚症状がないまま進行するのが特徴です。
歯周治療が終了したら、今以上に悪くならない様に維持していく事が大切です。そのためには、3~6ヶ月ごとの定期検診と、毎日のホームケア(歯磨き)を丁寧に行う事が、生涯自分の歯で噛む事につながります。
歯周病から歯を守るために、当院ではお口の中を総合的に診査して治療を行っていきます。